このページで分かること
暗号資産の調査費用の相場を、掲載8社が公表している料金だけを集めて確認します。下限しか公表されない理由、無料の範囲、報告書だけを受け取る場合の考え方まで整理しました。
相場を知りたいという相談は多いのですが、この分野で信頼できる平均額は存在しません。各社が公表しているのが下限だけで、実際にいくら支払われたかは表に出ないためです。ここでは推測を混ぜず、公表されている数字だけを並べます。
01公表されている料金の分布
| 公表額 | 社数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 1件 ¥9,800(税込)の定額 | 1社 | CryptoTracer |
| 被害金額の2%〜 | 3社 | 仮想通貨調査センター/Block Trace Japan/サイバーガード |
| 被害金額の2.8%〜 | 3社 | 日本中央リサーチ/グローバル総合セキュリティ/仮想通貨調査団 |
| 記載を確認できず | 1社 | マイクロシステムズ |
料率制の6社はすべて下限表記で、上限を公表している会社は1社もありませんでした。したがって「相場は被害額の2〜2.8%」という言い方は正確ではなく、「下限が2〜2.8%」が事実に即した表現になります。
02無料でどこまで進むか
掲載8社はいずれも初回相談を無料としています。無料の範囲は会社によって差があり、状況を聞くだけの会社もあれば、一次調査まで無料で行い回収の見込みを伝える会社もあります。費用が発生する境目がどこかを、申込み前に確認してください。
- 相談だけが無料で、調査は着手時点から有料になる
- 一次調査まで無料で、詳細な追跡と報告書作成から有料になる
- 無料の範囲が明記されておらず、問い合わせないと分からない
03報告書に何が含まれるかで金額の意味が変わる
同じ金額でも、納品物が違えば比較になりません。資金の最終到達先まで特定して報告書にまとめるのか、経由したアドレスの一覧を出すだけなのか。警察へ提出する資料として使うつもりなら、トランザクションハッシュが記載され、第三者が公開のブロックエクスプローラーで再現できる形になっているかが実務上の分かれ目になります。
| 確認する項目 | 見るべき点 |
|---|---|
| 納品形式 | PDFか紙か。警察へそのまま提出できる体裁か |
| 記載内容 | 送金経路とトランザクションハッシュが具体的に載るか |
| 到達先 | 最終的にどの交換業者へ届いたかまで特定するか |
| 不成立時 | 特定できなかった場合に返金があるか、報告書は届くか |